技術特集

教えて放電精密!

放電加工とは?

 放電加工とは、金属を加工する方法の一つです。一般の機械加工が旋盤やドリル等の実体を持った刃物で金属を加工する方式であるのに対し、放電加工は電気エネルギーによって金属を加工する方式です。

放電加工の発祥

放電加工

 放電加工は、第二次世界大戦中のソ連でラザレンコ夫妻により発明されました。

 元々彼らは、火花の発生(放電現象)によるスイッチの接点の磨耗を防ぐための研究をしていたのですが、研究を進めているうちに、発想を逆転させて、放電現象を防ぐのではなく、この放電現象を利用して金属を加工することはできないかと考え付きました。そこから放電加工の研究が始まり、彼らが開発した放電を発生させる回路は、夫妻の名を取ってラザレンコ回路と呼ばれています。

 日本においては、第二次世界大戦後間もない頃から研究が始まり、1954年3月には国産の放電加工機第1号が誕生しました(この初号機の開発には、当社創業者の二村昭二も参加しています)。

 初号機が製作された場所(神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目)は、現在かながわサイエンスパーク(KSP)の敷地となっていますが、「放電加工機誕生の地」として石碑が立てられています。

放電加工の原理

 金属に小さな雷を人工的に落として、そのエネルギーにより金属を加工します。

 工事現場でつるはしを使って穴を掘っている人を想像してみてください。一度に多くは掘れませんが、何回もつるはしを振り下ろすことで着実に穴を広げていきます。放電加工においてこのつるはしの役割を担うのが雷です。放電加工では、小さな雷を何度も何度も放つことによって、その熱と衝撃で金属の表面を削ります(1秒間1,000回~10万回)。形状を少しずつ変形させていきます。

 刃物で一刀両断したり、ドリルで一気に穴を開けたりというわけにはいきませんが、その代わり微細で複雑な形状の加工ができます。また、普通の刃だと、自身の硬さよりも硬い金属は加工できませんが、雷には硬さは関係ありませんので、非常に硬い金属でも加工が可能です。

放電加工の原理/つるはしと雷
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